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親愛なるあなたへ(4) 〜自分を愛するには〜

講演の旅から戻り、ふきのとうに会いに行きました。毎年、春を感じて頂きたくて、都会の知人にふきのとうを送る私です。今年はもうすっかり花になり、幸齢者様に食べて頂くことすら叶いませんでした。どうやらふきのとうは私を待ちくたびれて、花を咲かせてしまったようです。

花の時期は誰にも変えられません。私にも、花自身にも。

昨日、妊娠中の女性からつわりがひどくて食事が摂れないと電話があり、「自分を、そして未だ見ぬ我が子を愛して下さい」ということを話しました。そして、そんな話しをしていて、ふとあなたにも聞きたくなりました。

あなたは自分を愛していますか?

以前の手紙に書いたように、私は「愛とは限られた時間を注ぐこと」だと思っています。あなたは、あなた自身のためにどれくらい時間を取ってあげていますか?

自分の身体と心に栄養をあげてますか?

例えば、朝起きて歯を磨く。顔を洗う。朝、短い時間の中でも、自分のために時間を割くこと。私はそれが自分の身体に栄養をあげることだと思っています。そして毎日頑張ってくれているその歯に、その顔に「ありがとう」の言葉をかけながら感謝。自分の心にも、栄養をあげましょう。

外へ出て、朝の太陽を見て、背伸びをする。人間の体内時計は 25 時間になっていると聞きました。そして太陽を見る時こそ、その 1 時間のズレが直る時なのだと。そんなことを思いながら、私は毎日朝の太陽に手を合わせています。 1 時間のズレを直し植物性の私にとっての栄養分、太陽の光をその身に受けます。そして太陽と、その光を受けて生きる全ての命に感謝。そんな感謝の想いが、心の中で栄養分となっていきます。

そして食事。最後に自分の為に作ったのはいつですか?

あなたの身体が喜ぶものを選んで下さい。「最近、野菜が減ってるね」「脂っこいものが多くなかった?」そうやって、あなたの身体に聞いてみて下さい。そしてあなたの身体をいたわりながら、おろそかにしていた栄養分を取る喜びとともに、楽しんで料理して下さい。その食事は、心にとっても身体にとっても、素晴らしい栄養で一杯です。

お部屋の状態はどうですか? 身体は喜んでいますか?

好きな音楽を聴く時も、テレビを見る時も、趣味に打ち込む時も、そして寝る時も、ちょっと気にしてみて下さい。長年掃除をされていなくて泣いている家具はいませんか? もし、そんな家具がいたら、あるいは床や壁がそうであるのなら、ちょっと手を止めて掃除をしてみて下さい。埃のある環境で何かをする時より、清潔な環境で何かをする時のほうが、身体も心もずっと喜んでいることがわかると思います。

忙しい時、自分の身体をかえりみなくなる時だからこそ、少し立ち止まって、自分の身体と心を気にしてみて下さい。自分に聞いてみて下さい。「私は最近自分を愛する時間を持てているかな?」

愛は時間を注ぐこと。自分をまず愛して下さい。自分の身体と心をもっともっと喜ばせてあげて下さい。そして、そうやって自分を愛することができるようになった時、人は自分以外の人をより深く愛することができるのだと、私はそう思っています。

私は信じています。あなたが自分を愛し、人を愛せる人になることを……。そしていつの日か、愛あふれる社会ができることを信じています。

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