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介護日記 (200) 〜野の花に導かれ〜

つわぶきの黄色い花が、講演の旅から帰った私の心をやさしく包む。

「少しの間、なごみの里に来ないでいたら、知らない内にあんなに綺麗に咲くんですね。誰も教えないのに、野の花は花の時期が分かるなんて偉い」とボランティアさんが話す。

今日は往診日。かかりつけの先生は1ヶ月に1度、元さん(95歳)を診察する。

「心臓に雑音があるので、検査を病院で受けて下さい。いつにされますか?」と問う。「本人に伝えます」と答えた。本人に問うと、いつにもまして元気なのに、病院になんて行かないときっぱり断られる。早速、先生に本人が拒否なさっているので行かないと伝える。

より良く生きるために必要なもの、それは夢と他者の支え、愛。そして自分で決める自由がある事と私は幸齢者様の生き方から学んでいる。

元さんの将来の夢、それは一人息子が定年退職した時、一緒に自宅に帰る事。他者の支え、それは息子であり、私達。そして自由。最期のその時まで、この3つを満たしながら、幸せであってほしいと寄り添う。

目も耳も不自由でありながら、しっかりと自分を保ち淡々とベッド上での暮らしを8年。健康な体でありながら、少しのトラブルに不安を抱えてしまう私には元さんが眩しい。

野の花のように、誰に振り回される事なく、自分らしく、凛と生きる事を教える幸齢者様に感謝 合掌

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