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介護日記(211) 〜美しい言葉に支えられて〜

庭のコスモスの花が、秋風に揺れている。

なごみの里の中では、弾けるほどに若い高校生さんがボランティアとして来て下さり、里の中が華やいでいる。

1人の女子高生が、私の講話の後にみんなの前で笑顔でこう答えてくれた。

「柴田さん、私はこの話を聞くまで、親が生きてるうちに死にたいと思っていました。長生きはしたくないと。でも最期を幸せにというこの活動を知って、長生きしても良いのかなと思えました。活動を続けていてくださいね」。

そして、その日からなごみの里に顔を見せて下さるようになった。

そう言えば『おひとりさまの老後』の著者、上野千鶴子先生の『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』の対談相手、東京大学の古市憲寿さん(1986年生)も同じようなことを言っていた。

一番の親不幸、逆縁を公然と言う若者が増えている。私は今、看取り士としてターミナルから納棺までを支えており、ホスピスに、在宅に、死を前にした方々に寄り添っている。幸せな最期を迎えたいと言う方の力になり、最期の夢の実現に取り組む。マザーテレサの夢「最期の時、全ての人が愛されていると感じて旅立てますように」と祈りながら。

看取りの現場の中で、幸齢者様が大手術後にこんなことを話された。

「意識不明のように見えていて、実は病室のみんなの声が聞こえていました。みんなが葬儀の話をしている中で、妻がこの人がいないと生きていけないと叫びました。この一言で、私は生きなければと思ったのです」。

瀕死の中での愛にあふれる一言。死が怖いという高校生の皆様に、こうした美しい情景をお伝えできることはとても喜ばしいこと。どんな時も愛に支えられて美しく生きていけると教えた幸齢者様に感謝 合掌

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いのちの革命

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看取り士日記

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「ありがとう」の贈り物

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