1. Home
  2. 書籍・文書
  3. 介護日記 (216)

介護日記(216) 〜美しく生きる〜

私は姫路市にある特別養護老人ホームしかまの里に看取り学研修に出向いた。

フロアーでは何十人も幸齢者様が体操の最中だった。それでも2,3人の方が私に気付くと、人懐っこい笑顔で「いらっしゃい」と声をかけて下さった。

看取り学研修は3回目。前回は母の胎内を体験し、涙を流した特別養護老人ホーム幹部の皆様だった。今回は旅立たれた利用者様にして頂いたことを、ひたすら思い出す研修。

皆様ロールレタリング(亡き利用者様への手紙)では、感謝があふれる手紙を書いて下さった。そして、研修の最後に「家族とは」と問うと、順に自分の想いを語り、私達は利用者様と家族のように暮らすことに努めていると口々に語られた。

「でも、本当の家族さんが来られると『あー、やっぱり家族さんには勝てないな』という顔をなさります。あっと言う間に距離が縮まる。長い間、家族と暮らした時間が宝なのですね」と少し淋しそうに言われた。

それでも、家族のようにと祈りながらお世話をする職員さん。こうして学び、積木を積むがごとく日々の生活を積み上げていく努力に頭が下がる。

研修の終わり、帰ろうとする私に、満面の笑顔でやさしく手をとって下さった幸齢者様がいた。見知らぬ私にすっと手を差し出し、微笑んで温もりを下さる。

幸齢者様の温かい手を握りながら、その方がとても美しく見え、胸が熱くなった。この方がこんなにもやさしく美しいのも、大いなる神仏に任せきって生きていらっしゃるからだろう。そしてその笑顔は、職員さんの日々の努力の上に咲く花のようにも思えた。最大の美しさとは、自らを神仏に合わせ、他者にやさしさを渡すことと教えた幸齢者様に感謝 合掌

活動についてのお知らせ

  • 柴田久美子 講演予定
  • 募集中の研修内容一覧
  • なごみの里 紹介動画

書籍紹介

いのちの革命

『いのちの革命』書影

看取り士日記

『看取り士日記』書影

看取り士

『看取り士』書影

「ありがとう」の贈り物

『「ありがとう」の贈り物』書影