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介護日記(221) 〜喜びが喜びをつれて〜

6月13日:母のバイタルはいいのですが……とろとろ眠っている時間がながくなってきました。柴田さんの本を読み返していますが。どうやって心の準備をしたらいいのか、涙もろくなってきました! あと3週間(ご家族の大切な日)ちょっとなんとか……と思いますがこちらも暑くて、心配です。

6月22日:母は快調です。ウィダーゼリーを全部飲みます。この調子だと、あと2週間は大丈夫そうですね!

7月2日:早7月に入り、母は変わりなく過ごしています! この分だと孫の試験日まで大丈夫そうです。

7月8日:母は快調で美味しいものを食べたり笑顔もみられます! 次は8月の誕生日まで…と話してます。

7月8日:母は午後から傾眠がちに。静かに唱歌を流していました。

そんな中に、看取り士として再度、新潟に出かける。6月最初の訪問の折、2ヶ月以上口から何も摂れていないとのお話に、味覚を取り戻す事が生きる希望に繋がるとお話した。はちみつ、砂糖例え1粒でも感じて頂くように伝える。口からの食べ物は、気管切開なさりカニュ−レ(空気の送排の為に体内に挿入する医療器具)から食べた物が出るからと医師の指示で中止になったと言う。

私の言葉を受けて、娘さんの指先に付けたはちみつを口に運ぶと「美味しい、甘い」と喜びの声をあげられた。その喜びは介護者である娘さんの喜び。その後、喜びは喜びを連れて、納豆ご飯が食べたいとの夢も実現したと言う。

そんな喜びの中、59歳で旅立たれた木佐さんを思い出す。彼女はゼリー状の食事を食べることが唯一の楽しみだったが、肺炎を患って入院した後は胃瘻(胃に直接栄養剤を流すという処置)となった。そして、退院の二日前食べることを医師から止められた。彼女はそのまま退院を前にその生涯を終えたが、例え胃瘻という処置をしていても、ほんの一粒の砂糖を彼女に差し出せば、きっと彼女は希望を手にしていたのにと思うと、残念でならなかった。

今こうして、その時の学びを手渡せた事に喜びを感じる。味覚を取り戻す事が幸せを取り戻す事の一つと教えた利用者様に感謝 合掌

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