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介護日記(223) 〜清らかな心で寄り添う〜

コスモスの花が秋風に揺れ、私にやさしく生きよと語りかける。

長い看取り士養成講座が終わり、研修生の皆様の笑顔が深まる。現場で長く看護師として働いてきた清水養子さんが研修の感想を寄せて下さった。沢山の幸齢者様を見送ってきた清水さんの謙虚さに触れ、感動した。その一部を以下に紹介する。

私は医療、福祉の仕事について約40年になりますが、この間に若い方、高齢者の方々、また自分の身内を含め多くの方々の見送りに携わってきました。今さらですが、死とはこれほど神秘的で愛にあふれたものだと思っていませんでした。看取り学講座を受け、今までの旅立っていかれる方への対応、心がまえ、つまり概念が間違っていると思いました。

医療が高度化され、それはとてもいい事ですが、看護の核となるナイチンゲールの誓心には「看護とは全ての患者にたいして、生命力の消耗を最小限にするように働きかける事。新鮮な空気、太陽の光を与え、暖かさと清潔を保ち、環境の静けさを保持すると共に、適切な食事を選んで与える事によって、健康を管理する事である」とうたってあります。

看護の看は手が目であると書きます。体温計ひとつ取っても今は電子ですが、昔は母親が子供の様子を見て手を頬にあて熱があると判断したと思います。まさにこれが看護だと思います。

死という尊い場面に寄り添うとき、いろいろな雑念をもつのではなく、清らかな心で寄り添う事。これが大切である。急にはこのような気持ちを培うことができないので、普段からの言動「ありがとう」「感謝」を持つことだと思います。日頃から言っておくと、自然に言葉として出てくると。継続していく事で結果に結びつくと考えます。

そのためには感性を豊かにする事が必要だと思います。どうしても旅立つ方を前にして、つい「頑張って」と言ってしまい、それに変わる言葉が見つけられないでいました。しかし、「大丈夫です」と「ありがとうございます」これが魔法の言葉。

「人生の99%が不幸でも、最後の1%が幸せなら、その人の人生は幸せなものに変わる(マザーテレサ)」と話していましたが、私はその1%の所に少しでも役に立てたらと思い、学んだ事を活かしていきたいと思いました。

こうした研修生さんの尊い言葉を頂けるのも抱きしめて看取った幸齢者様のお教えのお陰と感謝 合掌

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