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看取り士日記(235)〜看取りなおし〜

コスモスの花が秋風に揺れ、私に優しく生きよと教える。

そんな中で、看取り士養成講座を行う。研修所の空気はとても清らかで、美しく澄んでいる。養成講座のはじまりは、私が作り上げた胎内内観研修。24年前、内観というものに出会い、そして20年間、看取りを実践した中で、胎内というものにう至り、胎内こそ神仏と父母の慈愛の世界であり、旅立つとき、私たちがまた戻っていく世界と同じであることに気づいた。

胎内のあふれるほどの愛を、看取り士になられる皆様に体験していただきたい。そして、愛されることではなく、愛することを望む人になっていただくことを、この研修の目的にしていた。

研修生の皆さんは、胎内内観後、自分の両親への手紙を書く。お母様が自殺をされ、胎内内観で涙ながらに母との関係を清算したいと言われたある研修生は、母親宛の手紙にこう書いた。

私は目の前の些細なことにこだわって、満たされない欲求にお母さんを責めて恨んで罵り軽蔑し、どれだけ深くあなたを傷つけていたのかはじめて気付きました。思えばお母さんは産み落として以来、ずっと私のそばにいてくださったのですね。

生まれる前、天国でお母さんを見つけていました。今度人間に生まれたら、私たちは母娘になって、自由にいきいき、人生を心から楽しみ、豊かに生きる。そして、とんでもなく重たい課題を十分な自覚もなく、選びとって生まれ出たのですね。

(中略)

お母さんの死があんなに私を傷心させ、動揺させるなんて、思いもよらなかったけれど、40年間の逆恨みをして、人生を前向きにとらえ直すために30年の歳月を要しました。残された人生をなんとしても生かし、失われた時をその本質をもって取り戻したいと思っています。

お母さん。私のかけがえのない大切な愛しいお母さん。ありがとうございます。

恨み続けていたお母様を看取りなおすことができた彼女。胎内という慈愛に満ちた場所、十月十日(とつきとおか)、私たちを育んでくださった、その慈愛あふれる場所への想いを大切に生きることを教えてくださった旅立たれた方々へ、深く深く、感謝 合掌

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