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看取り士日記(238)〜夢の実現に向けて〜

寒菊の花が凛と咲くその趣に真の強さを教えられる。

寒風の中、神戸の甲南大学に向かい、主催者の上村邦子先生とご一緒に、本日の基調講演をなさる上野千鶴子先生をお迎えに伺う。

校門前で、署名活動を行っている隈崎行輝さんと出会う。彼は障害を持ちながら、全ての病にホスピスを解放しようと全国を自費で回る活動をなさっている。すでに上村先生、上野先生とも知り合いのようで、とてもなごやかにお話が進んでいく。

本日は『私の老いと死とプロデュースする』と言うテーマで基調講演が始まり、参加者とのトークである第二部に看取り士として参加させていただいた。会合では、300名近い参加者の皆さんと熱いトークを展開する。

「94歳女性。食べ物が口から取れなくなり、退院。一人娘の方が介護者として看取り士を依頼なさる。亡くなるときは、お仏壇のお線香の香りの中でお孫さんに手を握られ旅立っていかれる。おばあちゃんが亡くなっていく過程を見ること、それは教科書で学ぶのではなく、実際に自分の目で見る教育。最期くらいは家に帰るという選択肢もあると言うことを知って頂きたい。身体と心の癒し。在宅であれ病院であれ、そこには看護師や介護士だけではなく、看取り士の存在が必要」とお話しをした。

上野先生は、自著の中で次のように語ってくださった。

「先日、関西で柴田さんにお会いしたとき、『わたしは家でひとりで死んでいくわ』と口にしたら、彼女にこう返されました。『いいえ、ひとりにはさせません。わたしが抱きしめてお送りしますからね』

頼もしいお方を、友に持ったものです(笑)」

全ての人が最期、愛されていると感じて旅立てる社会創りを夢みて、私はこれからもこの夢に向かって進んでいく。こんな大きな夢を下さった旅立つ方々に感謝 合掌

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いのちの革命

『いのちの革命』書影

看取り士日記

『看取り士日記』書影

看取り士

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「ありがとう」の贈り物

『「ありがとう」の贈り物』書影