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看取り士日記 (243) 〜美しい言葉に魅かれて〜

初夏を思わせるほど暑い岡山を出発。名古屋で行われる「第二回 日本の看取りを考える全国大会」の実行委員会に参加する。

駅に近い会場には、30人ほどのボランティアの皆さんが全国各地から集まって下さった。全国大会は8月23日、中部国際空港のセントレアホールで行われる。

2025年、この国は47万人の死に場所がないと言われている。団塊世代の皆様の高齢化、多死社会に入る今、一人一人の最期を幸せにと願って企画した。今年もすでにボランティアの皆様の数が50名を越えた。 看取り士と無償ボランティア・エンゼルチームの仕組み、この私たちの提案が1人でも多くの方に届きますように――そう祈りを込めて、実行委員会を終えた。

そして講演会のために東京へ。その夜、突然左胸に激しい痛みがはしり、呼吸が苦しくなる。そして次の日も痛みは変わらずに続く。講演会は午後からなので、午前中に近くの内科の受診を受ける。医師はレントゲンを見ながら診断書を書き、CTのある病院に行くようにと指示をする。

私は先生の言葉を遮り、そのまま講演会場に向かった。講演終了後、握手をする誰もが「柴田さんの手は燃えているようだ」と言う。熱のせいであるがそれは口にできなかった。

その夜、共に活動する看取り士さんからメッセージが届く。

お身体の加減はいかがでしょうか。貴重な時間をありがとうございました。

柴田さんの身体が、魂が、最善の形で過ごせますように、祈っております。

明日、もしお力になれるような事がありましたらお声かけ下さいませ。

私は何もできませんが、お側にいさせて頂けましたら幸いです。

まずはゆっくり、光の中で休めますように。

私の眼は美しい言葉に魅かれ、安らぎを感じ、その夜はぐっすりと休むことができた。

岡山に戻り、地元の病院で受診すると、肺炎と診断される。今、鳥のさえずりを聞き、痛みもなく呼吸が普通にできることに涙が溢れる。

美しい言葉に愛をこめて私を支えて下さった皆様に深く感謝 合掌

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