庭先のパンジーの花にやさしくと教えられる季節。
看取り士養成講座の中に、胎内内観を取り入れて5年が経つ。母の胎内にいた頃の慈愛を感じ、自分を越える愛に気づき、当事者意識に立つこと目的にしている。
先日の研修の折に、次のような感想を頂く。
薄暗くて何かは聞こえない。はっきりとは聞き取れませんが、母の手がいつも撫でてくれています。時々大きく自分の向きが変わり、外の新鮮な空気を吸っているのを感じます。その間にも母の手が私を撫でていてくれます。暖かく包み込むように、ゆったりとして、何の不安もありません。
ノースリーブの青いワンピースに、白いエプロンかけた母がお腹の私を気遣いながら砂利道を散歩しています。四つん這いになって床掃除をし、時々お腹の私に手を添えています。目をつむると青紫のボヤーとした先に、小さな黒い塊がドラドラと動いています。これが私。いつも私を気遣い、大切に、大切に、育んでくれてありがとう。
慈愛の世界、胎内の記憶をこうして取り戻す研修生のみなさん。胎内にいる自分と母の姿を別の角度から見つめるという体験。
正しく看取りの場面で魂が行き来すると同じように、胎内の自分に出逢うことはとても大切なこと。看取りの場面を支えるために不可欠なことだ。
赤ちゃんは光。そしてまた人は光に戻ると教えて下さった皆様に感謝 合掌