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看取り士日記 (261)  〜呼吸を合わせて〜

気品あるダリアの花に魅せられて、鳥取の講座に出向く。

11月1日から4泊5日の看取り士養成講座と講師養成講座を、鳥取の皆生温泉で開催。テーマは「再誕生の喜び」。皆生温泉は出雲の国にあり、神在月。

10名の研修生の皆さんは研修を終え、喜びを手に、慈愛の世界、幸せへの道を歩み出す。また講師10名の皆様も、志を新たに各地へと向かう。

そんな中で看取り士、谷山さんから長いお手紙を頂く。

その文面に私は感動で胸が震えた。彼女の同意を頂き、その文面をご紹介する。

「人生の99%が不幸だとしても、最後の1%が幸せならばその人の人生は幸せなものに変わる」マザー・テレサ

このお言葉、私は生意気にも「関わり方次第でその方の最後の最後で「幸せにしてあげられる」のだと自負しておりました。

Mさんは、何年もの間、寝たきりで意思疎通はできず、ご自分から発する声は、うめき声のような時だけでした。

点滴継続も困難になり、ただ、ただ「自然なままで」と。

それ以降、日毎に仏様のような表情に変わっていかれました。時々開眼し、愛らしい瞳を見せてくれることもありました。

ある晴れた日、担当である同僚スタッフに声をかけ「胸に手を置いて呼吸を合わせてみて」と言うと、スッと自然に胸に手を合わせ、その方と一緒に呼吸を合わせました。

その瞬間に、自然と大粒の涙がボロボロとあふれ、二人とも、その方を通して湧き出てくる意味のわからない感情のまま涙を流していました。その時間は、まわりの空気が澄み、何の音も聞こえず、静寂な時が流れ、三人だけの空間となりました。そしてその方の表情は神々しく、私たち二人を包み込んでくれているようでした。

私は、この空間に居させて頂いたことで自分の思いあがりに気が付くことができたのです。これから旅立とうとしている方から最後の最後に幸せにして頂いていたのは、私だったのだと。はっきり自覚することができたのです。こんなに心の奥深いところから幸せエネルギーを充満した経験はありませんでした。

ありがとうございます。ありがとうございます。

本当に全てのことに感謝しかありません。

看取りの深い深い意味を教えてくださった幸齢者様に感謝 合掌

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