全ての人の尊厳が認められる未来へ
白血病で亡くなった著者の姪の作品とともに、命の尊さ、特に最近多い若者の自殺にたいして、自らの半生を振り返りながら「死なないで」の思いが綴られています。また、書籍後半では『抱きしめておくりたい』以後のなごみの里の様子やスタッフなどが紹介されています。
心のこもったご感想が届いています。感謝致します。
(前略)
昨年の冬、先生(と呼ばせて下さい)の本を読み、私の人生で初めて深く考えました。今ある自分の命、両親の命、愛する妻の命、妻の胎内に宿る新しい命、兄姉の命、私を支えてくれている人々の命のことを。そして本を読んで初めて泣きました。
全て初めての経験でした。私は今の人生の中で 2 度、自らの命を絶とうとしました。 1 回目は中学一年生の時、 2 回目は介護福祉士になった時。でも、自分ではできませんでした。今思うと、貴重な体験になりました。それは今の仕事で役立っているからです。
私は**県の**市という所にある精神化病院で看護助手として働いています。毎日患者様を笑わせています。笑うまで大変でしたけど……。私も常に生死と隣り合わせの毎日です。
今私がいる病棟は幸齢者の方と若い方、半々の病棟です。幸齢者の方には笑い、温もり(筋肉?)、大きい声を、若い方には笑い、説教(優しくしていますが……)、筋肉トレーニング法を毎日プレゼントしています。仕事しながら、いつでも今の仕事に導いてくれた両親に、もちろんこの世に生を頂いたことも感謝しています。そして、朝起きて「今日も頑張ります」と手を合わせる(先生の本を読んでからですが……)ことが日課です(日課になりました、かな?)。
私の趣味は波乗り、さっきも書きましたが筋トレ、そして私の宝、走ることです。走るのはハーフマラソンまでです。たまに走ることが趣味だと言うと「苦しくない?」と聞かれますが、確かに苦しいです。しかし、自分よりもっと苦しんでいる人もおられます。
身近な所では、私が接している患者様です。その苦しみを思えば、自分はもっと苦しむべきと、自分の身体に鞭を入れています。
私は、今でも手首に残る傷跡を見ると、涙というより何か理解できない感情が生まれます。走っていると、自分はまだまだあの苦しみより……と。ロードレース(5km, 10km, 20km)は個人種目じゃありません。初めて見る人が色々な地域から来られます。トップ選手はわかりませんが、私達は途中歩いている人、足を引きずっている人、座り込んでいる人全てに声をかけます。今は、そうして声をかけていますが、走ることをやりはじめた頃はよく声をかけられました。みんな、助け合いで走っています。
私は、いつか絶対に隠岐であるロードレースに出ます。そして、なごみの里へ行きます。その時は、笑うか、泣くか、どっちかでしょう。
先生、どうかお身体を大事にして下さい。先生の本に巡り合えた奇跡に感謝します。私は一人でも多く、この本を知人に教えます。そして、命の大切さ、両親、人間のありがたさを……。
(後略)
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