全ての人の尊厳が認められる未来へ
現在地: Home > 今日のなごみの里
子供が生まれた場合、今現在の社会の仕組み、家庭の状態では子育てをするために仕事をやめる、あるいは長い休暇をとらざるをえないのが現状です。もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんのためには親と長い時間一緒にいることが大切。けれど、現在のように母親のみが仕事を辞め育児に携わるのは自然な形なのでしょうか?
核家族が当たり前になる前、家には赤ちゃんにとって祖父母にあたる幸齢者様がいました。そして子供達は両親からの愛だけではなく、幸せに齢を重ねたおじいちゃんおばあちゃんからも愛を受けていました。
私達は今一度、この子供達と幸齢者様達の関係を見直すべきだと考えています。
そして、その関係を見直し、さらに母親が安心して働ける……そんな「子供のいる職場」を実践し始めました。


今、なごみの里では 1 人のスタッフ(2 歳児)と 1 人のボランティアさん(0 歳児)が子供連れで出勤なさっています。幸齢者様と触れ合ったり、職場にいるほかの「ベテランお母さん」に育児のアドバイスを聞いたり、スタッフがあやしたり。
時々交わされる 92 歳の幸齢者様と 2 歳の子供との会話に、スタッフ達の顔にもふっとほころびが浮かびます。こうして、小さな幸せを少しずつ数えながら、なごみの里の日々は過ぎていきます。
松江テルサにて11月25日に行われたなごみの里主催のシンポジウム「地域看取り実践の提案」、皆様の温かいご協力により、地域看取りに興味を持つ約100名の皆様とこの問題について考えることができました。司会は昨年と同様に山陰中央テレビジョン放送のアナウンサー、奥村亜希様が引き受けて下さりました。

第一部は柴田代表による基調講演と、松江市健康福祉部介護保険課長の樋原哲也様、ボランティアだんだん亭 ほのぼのクラブ代表の上谷正子様、松江・生と死を考える会代表の清水久仁子様、特定非営利活動法人アイアイネットの井上雅晴様、そして昨年もお越し頂いた鹿児島国際大学福祉社会学部社会福祉学科助教授の田中安平様の 5名のシンポジスト様による講演が行われました。



様々な立場で語る「地域看取り」の現状と展望に、来場者の皆様の視線も真剣そのもの。時に大きく頷いたり、時にノートにペンを走らせたりと、熱気が会場を包んでいました。

講演の熱冷めやらぬままに、第二部の来場者様参加型ディスカッションへ。第一部で講演したシンポジスト様を中心に 6つのテーブルができ、来場者様自身が思う「地域看取り」、特に自分自身や自分の両親のことを中心に皆様話し合われていました。両親を看取った経験を持つ来場者様も多く、その話は皆様の心の中に「実際に看取りの経験のある人の話」として深く響いたようでした。


グループごとの発表内容も個人個人の意見がモザイク状になって現れ、「地域看取り実践」についての諸問題と、「そしてそれでも私は自分で看取りたい」という熱意が溢れる発表内容が各テーブルから寄せられました。