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介護日記(233) 〜母の心に寄り添って〜

ひまわりの花が太陽に向かって元気に咲く頃、ご連絡が入る。

『83歳の母が6月5日に、全身倦怠感、微熱、脱力、血液の炎症反応、食欲不振などで入院しました。

母の体力の可能な限りの検査をしていただいたのですが、結局確定診断にはいたらず、‘不明熱’ということでした。現在は抗うつ剤と副鼻腔炎の薬を飲んでいるだけです。

食事を全くとらず、経管栄養も本人が拒否しているため、今は点滴だけでなんとか命をつないでいる状態です。

先生にあとどのくらい生きられるのかとお尋ねしたところ、それは非常に難しい質問で、しばらくこの状態が続くかもしれないし、誤嚥性肺炎など何かを併発したときに、急激に悪くなる場合もある、と言われました。

父は認知症で施設に入っていて、私はひとりっこで仕事のために東京在住です。(現在は看病のため長期帰省中)

最期は家につれて帰ってあげたいとも思うのですが、私一人ではできる気がしないのと、長引くともしかしたら虐待してしまうかもしれないという不安もあります。

わたしはどうしたらいいのでしょうか。』

涙の中でお話をさせていただく。その後、娘さんが変わられる。

『手を握ってさすり、母の足をマッサージできるようになりました。母も気持ちいいと言ってくれるし、何よりも私自身が少し落ち着いてきました。

数日前、母自身が経鼻栄養をうけると決めたので、鼻から栄養を入れてもらっています。

母が家に帰りたいと言った時のために、家の片づけを始めました。』と連絡をいただく。

‘肌に触れる’ことによって、皮膚にある触覚の受容体が刺激され、脳の視床下部からオキシトシンが分泌され、安心感をもたらすと最近科学的にも解明された。

肌の持つ尊い力、こんな大切なことを教えて下さったお母様に感謝 合掌

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