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看取り士日記 (252)  〜看取りに臨む者の役割〜

薄黄色の蝋梅の花が私に慈愛を教えてくれる。

故郷、出雲より看取りの相談を頂く。10年前、私をテレビで観て、お母様(87歳)が「この方に最期をお願いしたいね」とおっしゃられたというご縁だった。

遠方に嫁いだ娘さん(50歳)からのご依頼。施設に入居なさったお母様は自然死を希望。日に日に食事が取れなくなっていく中で、初めての看取りという体験の中で戸惑っている部分も大きいとのこと。施設の介護職の皆様も看取りまでのケースがなく、どう対応してよいのか分からない。

お部屋をのぞいてお休み中の時は、おむつ交換をしないこと。そっと手を触れて温もりを分かち合う時間を持つことをお願いする。

それが看取りに臨む者の役割。看取りとは、スピリチュアルコミュニケーション。言葉ではない交流がそこにあった。

そして旅立ちの当日、3姉妹で母を囲んで過ごされる。彼女の長年の夢が叶う。お母様は眠るように旅立たれた。その腕の中で看取られた、ご依頼いただいた娘さんは、「50数年生きてきた人生の中で最高の時間でした」と語られた。

そして私は初七日までの暮らし方を伝えさせていただく。

まず、お母様は全部聞こえています。

お母様のお話をたくさん皆様でなさってくださいませ。皆様が仲良くお話下さる事を何より、望んでおられます。

万葉集にもあるように初七日まで魂は肉体を自由に出入り出来ます。

お母様がお好きだったものを皆様がしっかり食べて下さい。お母様は未だ皆様を通して、感じることが出来ます。特に香りを召し上がられますので、お好きだった香りの中でお過ごし下さいませ。初七日の間も、魂が重なる時間です。

しっかり時間をかけて魂を重ねていただきたく思います。

皆様の生きる力はお母様の分まで輝くことでしょう。そしてお母様の人生を重ねて生きていきていかれます事が何よりお母様のお喜びです。

こうして、旅立つ方の魂を重ねて次の世代が生きていくことが何より尊いこととまた教えられる。命がけで導いてくださったお母様の真心に感謝 合掌

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